MG 量産型百式改を製作してみた【レビュー&金色塗装】
2015年12月に発売された、プレミアムバンダイ限定商品の「MG 量産型百式改」を製作・塗装してみました。以前投稿した「MG 百式 Ver.2.0」を製作した記事から長い期間が空いてますが、その時とは異なる金色塗料で塗装してみましたので、比較もしたいと思います。
コチラのキットも製作したのは4年くらい前で、当時撮影した写真しか残ってないのですが、キットの簡単なレビュー、製作過程、そして完成品をご覧ください。
これまで製作・塗装したガンプラの一覧をまとめた記事です。
MG 量産型百式改 素組み
まずは素組みの状態のレビューからです。今回のキットは「MG 百式 Ver.2.0」と違って、外装が非メッキの黄土色のパーツになっています。金色塗装したい派にとっては、メッキを剥がす手間が不要なので、嬉しかったりします。
フロント&バック
百式と異なる点、1つ目は「肩アーマー」です。肩アーマーの形状が異なり、百式と比較すると横に少し大きくなっています。ただし、ダクト部分の赤色が別パーツになっていないので、お手本通りに完成させるには、塗装する必要があります。
異なる点の2つ目は、背中の「バックパック」です。左右のバインダーが無くなり、シンプルな作りになっています。背中が寂しい感じがするので、個人的にはバインダーがあった方がカッコいいかな。今回の完成品では、あえてバインダーを付けてみようと思います。
頭部のアップ
百式と異なる点、最後の3つ目「頭部」です。前後に長い特徴的な形です。いわゆるゲテモノというか、エイリアン的な形状なので、好みは分かれそうですね。自分は好きですが。パーツ分割は優秀で、目立つような合わせ目はありません。
ビーム・ガトリングガン
新規の武装パーツとして「ビーム・ガトリングガン」が付属します。上図のように、両肩のアーマーにマウントすることができます。ココは他の赤色とは目立つように、単なる赤色ではなくて、メタリック調の赤色にしてみようと思います。
MG 百式 Ver.2.0も再現可能
本キットはコンパチブルキット(パーツ選択式)になっており、百式を再現することも可能です。百式を組んでみて、「MG 百式 Ver.2.0」と並べてみました。やっぱり外装色が違うとイメージが変わります。改めて、Ver.2.0のツヤ消しメッキは高級感あることが分かりますね。
塗装
前述したように、本キットは塗装ニーズにも応えるための「非メッキの形成色」なので、パーツ洗浄後にそのまま塗装していきます。塗装派には楽なので良いですね。
外装の金色
まずはメインとなる外装の金色塗装です。以前製作した百式とは別の金色にしてみました。まず、左上がプラスチックの形成色の状態。そこからガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ」を吹いて、一度グレーの状態にしたのが右上です。
次に金色の下地を作るため、同じくガイアノーツの「EX-ブラック」を吹いたのが左下の状態です。画像でも見て分かる通り、ツヤ有り(光沢)の黒色になります。そして、その上から金色を塗装したのが右下の状態です。今回の金色は、クレオスのMr.メタリックカラーGXシリーズの「GXブルーゴールド」を使っています。
前回は赤が強い金色を使ったので、今回は落ち着いた青い金色を使ってみました。塗装直後に写真を撮り忘れて既にデカールを貼ってしまっていますが、トップコート前なので、ほぼ塗装直後だと思ってください。プラスチック形成色と比較しても、かなりクオリティ上がっていませんか?
肩アーマーのダクト部分
通常の百式であれば、ココの赤色はパーツ分けがされていたのですが、量産型ではパーツ分けされていません。なので、マスキングしてから塗り分けます。マスキング直後の写真は撮り忘れています、スミマセン。
直線部分はマスキングテープで、角は丸みがあるのでマスキングゾルでカバーしています。赤色を吹いた後なので、マスキングゾルの部分が分かり辛いですね。左の写真、中央の緑色もマスキングゾルなのですが、何故この位置に塗ったのか分かりません。微妙な隙間を埋めたかったのだろうか。
乾燥後にマスキングを剥がしたのが右の写真です。遠目に見れば上手く塗り分けできているのではないかと思います。ココのワンポイントは塗り分けして正解でしたね。
赤色の塗装
さきほどの肩アーマーのダクト部分、そして動力パイプなどの赤色は、以前製作した百式と同じように塗装しています。まずは、ガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ホワイト」に赤を調合したピンク系のサーフェイサーで下地を塗り、その後、ガイアノーツの「プレミアムレッド」を吹いています。
デカール貼り
前回、百式に使用した「Vertexのナンバリングデカール」ですが、大きいサイズの「百」が余っていたので、これをバックパックのバインダーに貼ってみました。やっぱりカッコ良いですね。百式をガチで製作するなら、このデカールはマジでオススメです。
MG 量産型百式改 完成
それでは塗装して組み立て後の完成品を見ていきたいと思います。まずは、本キットのメインである「量産型百式改」の状態からです。個人的な好みで、バインダーを装着させています。
まずは立ち姿を正面からのショット。全体的に高級感ある落ち着いた金色になったんじゃないかなと。デカールを貼ると、やっぱり映えますね。脚部のシリンダー部分は、接続部をシルバーに、シリンダー本体はメタリックレッドに塗っています。チラ見する感じが良い。
ただ、全体的に見ると、足先の赤色が他と比べて少し鮮やかすぎたかも。ピンク下地に赤色を塗装すると、発色が良い明るい赤色になるので、もうちょっと抑えた赤でも良かったかもしれないですね。
次に素組みと並べてみます。こうやって比較すると、塗装した完成品は全然違います。この金色は塗装しないと出せないですからね。後は、背中のバインダーを装着させたのも、こう見ると正解だったと思います。
ワンポイントの塗装やデカールで、プロモデラーの方が作るようなイケてるガンプラ風に少しでも近づいたのではないかと、勝手に自画自賛しています。
ビーム・ガトリングガンを肩アーマーにマウントした状態です。武装があると、さらに強そうな感じに。スラッとした細いスタイルの百式 Ver.2.0がベースになっていますので、肩部分がゴツくてもなお、スタイリッシュでカッコ良いですね。
バストアップのショットです。アップにしすぎると荒が目立ちますが、ご了承ください。ビーム・ガトリングガンの先端はメタリックレッドに、スコープ部分の内部はメタリックグリーンで塗装しています。
また、頭部パーツに関しては、センサー部分をメタリックグリーンに、バイザーはブラックにしています。バルカンも別パーツになっているので塗り分けが簡単です。
ビームライフルとクレイバズーカを両手に持たせてポージングしてみます。このあたりの武器類は百式と同じですね。百式と同じく、それぞれ背中のバックパックにマウントすることもできます。
MG 百式 Ver.2.0 完成
次に、パーツを換装して、百式 Ver.2.0 を組んでみます。
立ち姿のみのショットですが、やっぱり百式はカッコ良い。バインダーのデカールも良い感じで目立ちます。この「GXブルーゴールド」による金色こそが、百式の正解のカラーリングな気がしてきました。
ということで、以前製作・塗装した百式と並べてみます。使用した金色は、左側がクレオスの「GXブルーゴールド」で、右側がガイアノーツの「ヴィクトリーゴールド」です。金色といってもイメージがガラッと変わります。もちろん、この2色以外にも金色の塗料はたくさんあるので、色々試してみたいですね。
遡ること2016年に、HGUCの200体目で百式(REVIVE版)が発売された記念で、クレオスから「ガンダムカラー 百式ゴールド」が発売されたこともありました。いずれは入手して試してみたいです。
塗装レシピ
最後に、今回使用した主な塗料を紹介します。
G:ガイアノーツ、C:クレオス、F:フィニッシャーズ
- 金色 :GXブルーゴールド(G)
- 金色下地:EX-ブラック(G)
- 赤 :プレミアムレッド(G)
- 紺色 :マーズディープブルー(G)
- グレー :スノーダークグレー(G)
- 銀 :EX-シルバー(G)
- フレーム:メカサフ へヴィ(G)
- 仕上げ :スーパーフラットコート(F)
以前製作した「MG 百式 Ver.2.0」の記事です。キットのメッキ塗装を一度剥がしてから、金色塗装しています。よろしければコチラもご覧ください。