【レビュー】MGEX ユニコーンガンダム Ver.Kaを素組みしてみた【旧MGと比較】
2020年9月12日(土)に発売された、MGEXの第一弾「MGEX ユニコーンガンダム Ver.Ka」の素組みレビューです。また、旧MGキットとの比較もしています。よろしければ最後まで見ていってください。
これまで製作・塗装したガンプラの一覧をまとめた記事です。
MGEXとは
MGEXとは、「MASTER GRADE EXTREME」の略称。機体ごとに持たせた「テーマ」にこだわった、1/100スケールのMGキットです。MGEX第一段の「ユニコーンガンダム Ver.Ka」のポイントは「発光ギミック」ですね。
開封&中身
まずは箱を開封して、中身を少し見ていきましょう。
箱絵
箱の大きさは「MG FAZZ Ver.Ka」と同じサイズ。とにかくデカい。買うつもりは無かったけど、店頭で見かけて衝動買いしました。
開封直後の中身
開封直後はこんな感じで、凄いボリューム。組まずに、このまま蓋を閉じたい気分。「MSケージ」も付属しているから、パーツ数も多いんでしょうね。
サイコフレーム部分のパーツ
フレームや外装のパーツは、特に目新しくないので、一部のパーツだけランナー状態でも紹介します。まずは、サイコフレームから。
完全なクリアーではなく、少し白く濁った半透明のパーツ。LEDユニットの光を受けて、発光します。デストロイモードの際、露出して目に見える部分は、この半透明のパーツです。
完全クリアーなパーツもあります。これはシールドのサイコフレームの部分。後は、内部フレームで光を通す必要がある箇所も、完全クリアーの素材になっています。
エモーションマニピュレーター
手のパーツである「エモーションマニピュレーター」です。切り取るだけで、各関節が動くマニピュレーターが完成する凄いパーツ。「MG ガンダム Ver.3.0」や「MG νガンダム」でも採用されていたパーツです。
水転写式デカール
「MGEX ユニコーンガンダム Ver.Ka」専用の新しい水転写式デカール。水転写式は綺麗に貼れるので嬉しいです。しかし、Ver.Kaのデカールは量が多い。
フレキシブルLEDシート
今回の目玉、LEDの発光ギミックの要である「フレキシブルLEDシート」です。柔軟に折り曲げることもできます。これによって、発光ギミックを持ちながら、各部の可動や変形が可能。
LEDユニット
続いては、LDEの制御ユニットとシールド・ファンネル用のLEDユニットが入っている箱。
箱から取り出すと、こんな感じ。
上が制御ユニット、下がシールド・ファンネル用LEDユニットです。
説明書
最後に説明書。表紙が既にカッコ良い。かなり分厚い。フレキシブルLEDシートの通し方や折り曲げ方の説明があるため、かなりページ数が多くなっているのでしょう。
LEDの点灯の様子
本体を組む前に、LEDを発光させてみたいと思います。今回は、部屋が明るい状態と暗い状態の2パターンで試してみました。
消灯状態
消灯(光ってない)状態です。左は明るい部屋、右は暗い部屋となります。以降も同じように左右に分けて画像を貼っていきますね。
頭部のみ点灯
最初に、頭部だけ点灯した状態。明るい部屋でも緑の発光が分かりますね。
デストロイモードの点灯
続いて、デストロイモードの点灯状態。頭部だけ緑、それ以外の機体全体は赤の発光です。
デストロイモード(覚醒)の点灯
最後に、デストロイモード(覚醒)の点灯状態。全体が緑に発光します。そういえば、「覚醒」というのは、ゲームやプラモデルにおける表記なんでしたっけ?
写真では分かり辛いかもしれませんが、とにかく明るいです。
素組みレビュー
それではサクッと素組みしたので、機体本体をレビューしたいと思います。
ユニコーンモード
旧MGのキットを組んだことがある方なら、この時点で気づくと思いますが、マッシブになりました。PGのモデルに近い感じかな。
デストロイモード
デストロイモードに変形しても脚の長さが自然なことに感動。プロポーションが良い。角にも、サイコフレームにも、色が付いてないので寂しいですが、カッコ良いですね。
シールド・ファンネル
「ビーム・マグナム」と「ハイパー・バズーカ」は代わり映えしないので、今回は「シールド・ファンネル」だけ紹介します。
「シールド」と「ビーム・ガトリングガン」が3基(3セット)付属します。結合用のパーツで3基を合体させることで、このように「シールド・ファンネル」を再現できます。
シールドのサイコフレーム部分ですが、よく見ると線が入っています。MGEX用のデザインなのか、LEDの光を綺麗に通すためなのか。旧MGキットとは違う部分ですね。
旧MGキットとの比較
比較に使用した旧MGキット
今回、比較に使用した旧MGキットは、2010年に発売された「MG ユニコーンガンダム」です。10年も前なんですね。新旧モデルの違いを両モードで比較していきましょう。
ユニコーンモード
こうして並べてみると、全高は変わりませんが、ユニコーンモードの時点で、旧MGキットは細さが目立ちます。MGEXは良い感じにマッシブになりました。
デストロイモード
MGEXで1番良くなった点は、脚の長さでしょうね。実際に線を引いてみると、脛(膝から下)の長さは変わっていません。しかし、太もも(膝から上)は少し短くなりました。
さらに、横に太くなったのもあり、旧MGキットよりMGEXの方がバランスが良く見えます。
デストロイモードにすると、余計にMGEXのバランスの良さが分かる。旧MGキットみたいに、太ももの長さを調整(改造)して短くしなくても、このままでも十分良さそうです。
劇中のポージング
せっかく「シールド・ファンネル」があるので、OVAのepisode 7「虹の彼方に」のラストシーンを再現してみました。
覚醒状態の緑に発光しないと、やっぱり雰囲気が出ないですね。
良い点・悪い点
では、ここまでレビューしてみて、個人的に感じた、このキットの良い点と悪い点を挙げたいと思います。
良い点
プロポーションが良い
散々書きましたが、脚が短くなり、全体的にマッシブになりました。デストロイモードに変形しても、全体的なバランスが良い。旧MGキットは脚が長くて不自然でしたが、それが解消されました。
適度に硬い
変形させたり、各部を可動させたり、ポージングさせたりするのに、丁度良い硬さ。何かで支えて状態を固定しなくても、変形状態やポージングを維持できます。
旧MGキットは関節を始め全体的に緩い。キットの個体差なのか、私の所持する旧MGキットの場合、特に股関節が緩く、空中で脚を左右に広げても、下がって(ヘタって)きてしまいます。
変形させやすい
MGEXは、とにかく変形させやすい。特に自分が感じたのは、脚、肩、胴ですね。前述した「適度に硬い」という点のメリットでもあると思います。
悪い点
値段が高い
強いて悪い点を挙げるとすれば、「値段が高い」に尽きます。MGクラスでも、25,300円(税込)は、気軽に購入できる金額じゃないですよね。
「発光ギミック(LED関連パーツ)」と「MSケージ」は不要だと思っている人も一定数は居ると思います。発光ギミック無しのバージョンを安く販売して頂けたら、非常に嬉しい。
終わりに
ということで「MGEX ユニコーンガンダム Ver.Ka」の素組みレビューでした。値段は高いですが、とにかくプロポーションが良いキット。購入する価値はあると思います。
さて、ここまでLEDを発光させた写真が1枚も無かったと思います。実は、今回、フレキシブルLEDシートは組み込まずに製作しました。「MGEX ユニコーンガンダム」のテーマである発光はスルーです。
というのも、発光ギミックが好きじゃないので、サイコフレームごと塗装しようかなと考えています。発光しなければ、ただのMGになっていまい、勿体ない気がしますが、仕方ない。
ちなみに、このキットは外装パーツが「アンダーゲート」仕様だったので、将来的に発売されそうなメッキバージョンとも相性良さそうです。旧MGキットは、ゲート跡が目立つため、メッキやチタニウムフィニッシュとは、相性がイマイチでした。
もしくは、ユニコーンのバリエーションキット(バンシィ、フェネクス系)が先に続くかもしれませんね。ただ、個人的には、それよりも、発光ギミック無しバージョンの発売を切に願います。
それでは。
【2021/02/20:追記】
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本キットを全塗装してみました。あえて発光ギミックを捨てて、サイコフレームごと塗装した過程と完成品を以下の記事でまとめています。是非コチラもご覧ください。