MG 百式 Ver.2.0 製作してみた【メッキ剥がし・塗装】
2015年5月に発売された「MG 百式 Ver.2.0」を製作・塗装しました。製作したのは4年も前のことですが、製作過程と完成品を簡単にご紹介します。
本キットは外装パーツにツヤ消しのメッキ塗装が施されています。今回はあえて、一度メッキを剥がしてからの塗装に挑戦してみましたので、少しでもご参考になれば幸いです。
これまで製作・塗装したガンプラの一覧をまとめた記事です。
MG 百式 Ver.2.0 素組
素組みだとこんな感じです。Ver.1.0よりも細身になっていて、スタイリッシュです。また、ツヤ消しの金メッキが高級感ありますよね。外装パーツは基本的に「アンダーゲート」という方式になっていて、ニッパーで切り離した後が目立たなくなっています。このメッキを活かして仕上げようと思ったのですが、せっかくなので、メッキを剥がして塗装に挑戦してみます。
メッキ剥がし
それでは、メッキを剥がすところからやってきます。
メッキを剥がす前の状態
外装パーツは、素の状態だとこんな感じです。同じ大きさのMGと比較しても少し値段が張るのもあり、淡いゴールドがとても美しいです。これを剥がすなんて、勿体無いとしか言いようがないですが、やっていきましょう。
クリアイエローを剥がす
まず最初、一番外側のクリアイエローの層を剥がします。シンナーに漬けるのですが、私は「Mr.カラー うすめ液」を使用しました。2~3分ほどでクリアイエローの層が落ちます。
思った以上にクリアイエローはあっさり落ちました。クリアイエローが剥がれるとこんな感じで、今度はシルバーメッキの層が現れます。百式のメッキは、シルバーメッキの上にクリアーイエローが重なってゴールドに見えていたんですね。
シルバーメッキを剥がす
次は、市販の「キッチン用ハイター」に漬けます。コチラも2~3分ほどで剥がれて、クリアパーツが現れるのですが、上図のように一部は剥がれにくいパーツがありました。このまま1時間ほど放置すると、残りのパーツも剥がれてきました。クリアイエローの層よりは若干落ちにくいです。塗装の個体差があるのでしょうかね。
最後に水洗いをします。パーツによってはヌメヌメした層が残るので、綺麗に拭き取りましょう。こんな感じで綺麗なクリアパーツになりました。メッキ剥がしは初挑戦でしたが、思ったよりも簡単に剥がすことができました。でも、高価なキットなのに勿体無いですよねw
塗装
無事にメッキを剥がせましたので、続いて塗装です。今回メインで使う塗料はコチラです。
メタリック色の下地としてはベーシックですが、ゴールドの下地はブラックにします。その際、ガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ ブラック」を使いました。また、外装のゴールドはオレンジ寄りの色にしたかったので、同じくガイアノーツの「ヴィクトリーゴールド」を採用しました。
通常、黒下地を塗装する場合、「サーフェイサー」→「ブラック」のように2回で吹くところですが、「サーフェイサーエヴォ ブラック」は1回で黒下地を吹けます。初めて使ってみましたが便利です。
黒下地に「ヴィクトリーゴールド」を吹いた直後です。想像以上に良いゴールドです。百色と言えば、オレンジ寄りのゴールドのイメージなので、とても好みの色です。光沢がありますが、最後はツヤ消しで仕上げたいと思います。
その他、各色パーツはこんな感じで塗りました。上2つの赤色は、ガイアノーツの「プレミアムレッド」です。下地をピンクで塗り、その上から赤を乗せています。かなり鮮やかな赤になりました。
左下はガイアノーツの「マーズディープブルー」です。個人的に好きな色の1つです、紺色を塗るときによく使っています。右下はガイアノーツの「スノーダークグレー」です。
デカール貼り
今回、百式を製作するにあたり「メッキ剥がし」とは別に、やってみたかったことの1つ。それは、肩の「百」のデカール貼りです。でも、キット付属の「百」デカールでは無いのです。ズバリ、コレ。
「Vertexのナンバリングデカール」です。ヤフオクや他サイト様の作品で使用されているのを多く見て、自分も使ってみたくなりました。肩パーツに合うサイズの「百」は1セットに1枚だけなので、両肩に貼るなら2セット必要です。少し割高ですが、それだけの価値があると思います。
早速ヴィクトリーゴールドを塗装してみた肩パーツに貼ってみましたが、これはカッコいい!
MG 百式 Ver.2.0 完成
それでは塗装後に組み立てた完成品を見ていきます。
まずは全身のショットから。元が淡いゴールドだったので、だいぶ濃いゴールドになりましたね。 オレンジ寄りにしたかったのは達成されました。
でも、ゴールドというより、HGUCの非メッキの百式に見えるかも?ツヤ消しが強すぎたかな、半ツヤでも良かったかもですw
上半身のアップです。カメラアイはデュアルアイにしました。ツインアイを「メタリックレッド」で塗っています。肩の「百」デカール、すごく気に入っています。紺色は「マーズディープブルー」にして正解でした。
素組みと比較するとこんな感じです。ガラッと印象変わりましたね。全体的に明るくなりました。足元の赤も発色良くしたのでかなり違います。
ツヤ消しメッキが非常に綺麗なので、それを活かしてもう1機組んでみたいと思えるキットでした。
塗装レシピ
最後に、今回使用した主な塗料を紹介します。
G:ガイアノーツ、C:クレオス、F:フィニッシャーズ
- 金色 :ヴィクトリーゴールド(G)
- 金色下地:サーフェイサーエヴォ ブラック(G)
- 赤 :プレミアムレッド(G)
- 紺色 :マーズディープブルー(G)
- グレー :スノーダークグレー(G)
- 銀 :EX-シルバー(G)
- フレーム:メカサフ へヴィ(G)
- 仕上げ :スーパーフラットコート(F)
百式のバリエーション機である「MG 量産型百式改」の製作記事を書きました。本記事の百式とは異なる金色塗装をしてみたので、下記も是非ご覧ください。