【26周年】名作・サガフロンティア2を語ってみる【RPG史上最高傑作の音楽・BGM】

今回は僕が昔ハマったゲームの話。
初代PS用ソフト「サガフロンティア2」について思い出を踏まえて、語ってみたいと思います。
もし少しでも興味が湧きましたら、是非遊んでみてください。間違いなく、神ゲーです。
2025年:念願のリマスター版が発売
1999年の発売から約26年の時を経て、2025年3月28日にリマスター版が発売されました。
Nintendo Switch、PS4/5、Steam、Android、iOSの各種プラットフォームでプレイ可能。
グラフィックやUIの強化だけでなく、
・新シナリオの追加
・新プレイアブルキャラの追加
・強化ボスの追加
・倍速機能 / バトルのテンポアップ機能
など、ブラッシュアップ・新要素があります。
令和に蘇る名作をぜひチェックしてみてください。
サガフロンティア2とは
『サガ フロンティア2』 (SaGa Frontier2) はスクウェア(現スクウェア・エニックス)より1999年4月1日に発売されたPlayStation用ソフト。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/サガ_フロンティア2
シリーズ最後のPlayStation版。
サガシリーズ全体としては8作目にあたる。
プレイステーション後期の超名作
現代ゲームを遊ぶ方には物足りないかもしれませんが、プレイステーション後期の作品なので、
・歴史を追う、壮大なストーリー
・水彩画タッチの綺麗なグラフィック
・繊細で透き通った、魅力的な音楽
の観点で、素晴らしいゲームです。
特に僕が好きなのは、このゲームの音楽です。
ストーリー概要
主人公の人生を追う、歴史物
このゲームには主人公が2人います。
・ギュスターヴ13世
・ウィリアム・ナイツ(通称ウィル)
超ざっくり言うと、この2人の主人公(一家)の人生を追っていく、歴史物のゲーム。
年表から出来事を選択して、イベントを進めます。
イベントによっては、マップ移動やバトルが一切なく、会話シーンを眺めるだけのときも。
ギュスターヴ編
主人公ギュスターヴは、ある王国の王太子。
周囲の期待に反して、王位継承の儀式に失敗。
そして、父親(現国王)から出来損ないの烙印を押されて、母親と共に国を追放されます。
追放された幼いギュスターヴが自暴自棄になりつつも、母親や仲間に支えられて、成り上がって行くストーリーとなっています。
このギュスターヴ編は、織田信長やナポレオンの人生に例えられることが多いですね。
ウィル・ナイツ編
ギュスターヴと同年に生まれた、ディガー(今で言う、トレジャーハンター)です。
ゲーム開始時点で両親を失っていて、ディガーである叔母夫婦に育てられています。
ディガーとして仕事を続けるうちに、幼い頃に亡くした両親の死の真相を知ることに。
両親の死の元凶となった「エッグ」を、親子孫の三世代で追い掛けていく物語となっています。
ウィル・ナイツ編は、親子孫の三世代で悪の元凶「エッグ」を追って行く点から、ジョジョの奇妙な冒険に例えられることが多いです。
表と裏の歴史を追っていく
このゲームにおいて、ギュスターヴ編は表の歴史、ウィル・ナイツ編は裏の歴史と言えます。
表と裏、決して交わることがない両者ですが、実は要所で接近したり、繋がっているポイントがあり、非常に面白いシナリオ構成となっています。
ただし、ゲーム内のシナリオだけでは歴史全容を理解するのが大変難しい。
そこで、100%楽しみたい方は、アルティマニアの購入をオススメします。
リマスター版の発売に伴い、電子書籍版も発売されましたので、お手軽に読めます。
キャラの出入りが激しい
100年にも及ぶ歴史を追っていくと形式上、キャラクターの出入りが激しいです。
そのため、キャラを育成しても、年代経過によって離脱&加入(親→子→孫)を繰り返します。
初期パーティをずっと育成したい人は、このシステムに、最初は戸惑うかも。
サガの中では自由度が低い
かつてのサガシリーズは自由度が高いことが有名ですが、本ゲームは歴史を年表順に追って行くシステム上、原則として、自由度は低いです。
従来のフリーシナリオに慣れている方、好きな方は、最初に戸惑うポイントかもしれません。
3つの戦闘システム
サガフロンティア2には、3つの戦闘システムがあります。以下、それぞれ簡単に説明します。
パーティバトル
いわゆるRPG全般に多くある「パーティバトル」です。最大4人パーティで、各キャラクターの技を選択して、戦闘を進めていく方式です。
多くのRPGのバトル方式で、DQやFFあたりをやっていれば、多くの人は分かると思います。
前作の「サガフロンティア」から導入された技の連携は、今作でも可能です。パーティーメンバの技を繋げていくと、大ダメージを狙えます。
コンバットバトル
「スーパーロボット大戦」シリーズのようなシミュレーションRPGに見られる、マス目の上のユニットを操作して行う、軍単位同士の戦争です。
多少ゲーム経験・知識があれば、このバトル方式も、わりとすぐ理解できると思います。
プレーヤーは主人公を操作するのではなく、自軍全体を指揮して、自軍の勝利を目指します。
勝利条件は敵軍大将を撃破するだけでなく、「援軍が到着するまでの規定ターンを耐える」などの特殊勝利も存在します。
コンバットは、軍隊(人間) vs 軍隊(人間)であり、ギュスターヴ編でしか発生しません。
デュエルバトル
敵モンスターと、パーティではなく、1:1で戦闘する形式が、この「デュエル」です。
前述した2つの形式と違い、かなり特殊。
技を選択するのではなく、「切る」「払う」「叩く」などの動作を4つ選択します。
特定の動作が繋がると「技」として発動するのですが、そんなもの初見で分かるわけもなく、仕組みを理解するまでは苦戦した覚えがあります。
ただし、仕組み&コマンドさえ理解すれば、任意の技を閃くための強力な手段になります。
LP消費による強力な回復手段
サガシリーズではお馴染みの
・HP:体力ポイント
0になると戦闘不能(戦闘後は復活)
・LP:生命ポイント
0になると使用不能(キャラクターの死)
という概念が本作でも存在。
そして、本作では、このLPを消費することで、なんとバトル中にHPを全快するこができます。
しかも、ターンの間(技を繰り出すための行動を消費せず)に回復できるのです。
DQやFFで言うと、毎ターンの最初に「ベホマ」や「ケアルガ」が自動で掛かる感じ。
強すぎない???
もちろんLPに限りがあるので、このLP消費回復の使用回数にも限りがあるのですが、それでも強力な回復手段でしたね。
しかし、ガンガンLP消費回復を行っていると、最後の最後でハマる可能性があるのです。(後述)
このゲームの思い出を語る
ここまでゲームの説明をしたので、ここからは僕自身の思い出とかを語っていこうと思います。
サガシリーズの印象
サガフロ2をプレイするまで、サガシリーズは未プレイの僕でしたが、友達がプレイしてるのを横で見ていたこともあり、存在自体は知っていました。
当時の僕が思っていた、サガシリーズの印象は
- レベルの概念が無い
- 閃きで技を覚える
- 攻略ルートが決まってなく、自由行動できる
- シンボルエンカウントである
- 戦闘音楽がカッコ良い(イトケン節)
- 「乱れ雪月花」が最強技
- DQやFFと比べて難しい
- その中でもラスボスが鬼畜
- 最終ダンジョンで詰む
こんな感じです。
とにかく難しい。クリアできずに詰む、子供がプレイするゲームじゃないと思ってました。
特に、最終ダンジョンの最奥まで進んでしまうと街まで引き返せず、宿屋も回復アイテムも無い。
どうすることもできず、最初からやり直すしかなくなった、という話をよく聞きました。
主にロマサガ2のことですね。
購入したきっかけ
前述の通り、もともと、僕自身はサガシリーズのファンでもなく、過去作も未プレイでした。
そんな僕が、なぜ、サガフロ2を買ったのか?
それは、おまけディスクです。
サガフロ2の初回限定版には「おまけディスク」が付いていて、「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」の体験版が収録されていました。
小学生の頃、スーパーファミコンの「聖剣伝説2」にハマり、その流れで新作の「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」の情報をチェックしていました。
実は、聖剣の新作の方が目当てだったのです。
なので、サガフロ2を購入した直後、最初にプレイしたのは「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」の体験版でした。
しかし、所詮は体験版なので、シナリオが2つくらいしか遊べず、すぐ終わっちゃいます。
それで、「サガフロンティア2」の方も一応プレイしてみるか、という感じでした。
クリアできずに詰んだ初回プレイ
前述した通り、毎ターン全快できる、強力なLP消費の回復手段があり、サガ初心者でも、ラストダンジョンまでは難なく攻略できました。
しかし、私は初回プレイ時、確実にクリアできない状況に陥り、そのまま投げ出しました。
その理由は…
- ラストダンジョンで、LP消費回復を無尽蔵に使う。
- ラスボスに辿り着く頃に、主人公のLPは1に。
- ラストダンジョンでは、LP回復の手段がない。
- ラストダンジョンから街へ戻ることができない。
- ラスボスが「LPを削る」攻撃をしてくる。
- 主人公のLP=0になり、即ゲームオーバー。
こんな感じです。
ラストダンジョン内の敵モンスター(ザコ敵)は無限に湧くので、パーティが弱かったとしても、その場で鍛えることはできます。
しかし、LPを回復する手段が(初回プレイ時の自分には)無かったため、ラストバトルの序盤でLPを削られて、強制ゲームオーバーを味わいました。
そのとき、ロマサガ2をプレイしていた小学生時代の友達の言葉を思い出しました。
サガシリーズは難しい、と。
反省を活かすも再び詰んだ2回目
初回プレイでの反省を活かして、2回目をプレイし始めた中学時代の僕。
LPは限られたものだと認識して、戦闘中はLPによる回復を極力使用せずに進めていきます。
技や術、装備なども、初回プレイの経験をもとに何が強いのか、それなりに把握できてます。
なので、2週目のプレイでは、割と万全の状態でラスボスに挑むことができました。
パーティメンバ全員がLPを温存した状態、これはさすがに勝てるだろうという自信。
ですが、それでも、2週目でも、ラスボスには結局勝てなかったのです。
サガシリーズ恒例、ラスボスが鬼畜仕様だということを痛感する、中学1年生でした。
ラスボスの形態変化の多さ
当時は、今ほどインターネットが普及してなかったので、攻略情報は基本的に口コミになります。
本作のラスボスには「最終形態」が存在することを噂程度に知っていました。しかし、何度やっても最終形態にすら辿り着けない。
形態変化が多すぎて、終りが見えない。
長期戦を強いられ、回復手段もLPも尽きる。
一体何種類の形態があるのか?
当時の僕が鬼畜と感じた、2形態を紹介します。
水形態:アクアバイパーの連射
「アクアバイパー」は単体攻撃の術なのですが、その連射がめちゃくちゃ凄まじいんです。
一撃で300~400台のダメージ。無理。
それを連射されるとキツいです。特に1人が集中して狙われると、即戦闘不能になります。
一般的に、水って回復のイメージが強いですが、サガシリーズの水は強力な攻撃が多いですよね。お馴染みのメイルシュトロームとかね。
本作ラスボスの水形態も、力押しがエグい。水耐性の装備があれば楽になることは当時は気づかず。
石形態:エインシェントカースの石化

極めつけがコレ。
石形態の「エインシェントカース」という鬼畜。
初回プレイでの失敗から、2週目ではLPは温存してきたので、LPブレイク攻撃にも耐えれる。
パーティ全体が大打撃でも、いざとなれば、LP消費回復で全快できるので、即死以外は大丈夫。
そう思っていました。
「エインシェントカース」が鬼畜たるゆえん、それはパーティ全員が高確率で石化すること。
キャラ単体の石化は、当該キャラが行動不能になるだけですが、パーティ全体が石化すると、それはゲームオーバーを意味します。
かなり後で知ったのですが、ゲームデータ内の設定にミス(バグ)があり、この「エインシェントカース」は石化率126%とか。
100%超えてますよ…
LPブレイク攻撃以上に、パーティ全体の石化は防ぎようがなく、まさにどうしようもない状態。
装備で石化耐性を付けることができるのは気づきましたが、そんな装備は当然持ってない!
ついにクリアできた3回目
準備万全(中学生の自分なりの)で挑んでもクリアできなかったことで心が折れて、その後、中学時代は再度プレイすることはなかったです。
そして、高校生になって、ふと思い出したように「サガフロ2」をインターネットで調べてみる。
やっぱり中学生の自分が感じたように、本作のラスボスはシリーズ屈指の鬼畜だったらしい。
そして、調べていくと、色んな方が攻略法をまとめている(攻略サイト)のを発見。
ということで、3回目のプレイを開始します。
調べていくうちに分かったのは、耐性や補助技の重要性だと言うこと。特に過去の自分は、補助技をほとんど使用してなかったんですね。
三度目の正直、今度こそ万全な状態で挑み、ついに、ラスボスを撃破することができました。
たしか高校二年生くらいの時だったかな。
念願のクリアだったので嬉しかった覚えがあります。特に大きかった勝因を少し書きます。
石術:ガードビースト
一番の立役者は石術の「ガードビースト」。
3回目のプレイまで、こんな補助技があったことすら知りませんでした。
効果は、どんな攻撃も30%の確率で無効化できるというもの。しかも、前述した石形態の「エインシェントカース」すらも防げるという性能。
これだけでラスボス戦の難易度はグッと下がる。
火術:魂の歌
この術は学習のみで、しかも学習可能なキャラクターも限られているため、習得難易度は高い。
その分、その効果は強力で、パーティー全体に
・Moraleアップ(技の威力アップ)
・再生状態(FFのリジェネ)
を同時にかけるもの。
強すぎない???
再生状態により毎ターンHPが一定値回復するので、LP消費回復も節約できる。
そんなわけで、この「魂の歌」は攻守の両面で非常に優秀な術となります。
デッドストーン
「デッドストーン」はアクセサリの1つ。
その効果は「即死攻撃の無効」と「LPブレイク攻撃の無効」です。凄い性能ですね。
ラスボスが繰り出す全体攻撃「スタークエイク」によるLPブレイクを防げる手段となります。
実は、ギュスターヴ編のイベントの進め方によってはパーティ全員分を容易に調達可能。
LPを温存して進めたとしても、主人公のLPは12と少ないので、これがあるだけで、主人公の死によるゲームオーバーを大きく防げます。
耐性を持つ装備
最後は耐性を持つ装備。
苦戦した理由で挙げた、水形態の「アクアバイパー」や石形態の「エインシェントカース」を完全に無効化できる装備は特に優秀です。
僕がお世話になったのは、このあたりです。
- 湖水のローブ(水耐性)
- 樹氷の腕輪(水耐性)
- 超水結晶(水耐性)
- 黒の石鎧(石化耐性)
- 石甲の胸当て(石化耐性)
2度も挫折しただけあって、ラスボスを撃破した瞬間は、自分のゲーム人生で一番嬉しかったです。
その後も懐かしくなり、何度かプレイしています。
今ではサガフロ2が人生で1番好き
前述したとおり、自分は聖剣LOM体験版が目当てでサガフロ2を購入しましたが、今となってはサガフロ2が人生で1番好きなゲームになっています。
若い頃に苦労してクリアしたから、思い出補正が大きいというのもありますが、グラフィック、ストーリー、台詞、音楽など、どれをとっても最高傑作だと思っています。
もちろん、聖剣LOMも名作ですよ。
サガフロンティア2の音楽
本題まで長くなりましたが、私がサガフロ2を語る上で、最重要な要素である「音楽」です。
コンポーザは浜渦正志さん
サガシリーズのコンポーザ(音楽担当)は、伊藤賢治さんがこれまで担当されていましたが、本作では浜渦正志さんが担当しています。
浜渦正志さんは本作以外にも、続編の「アンリミテッド:サガ」や「FINAL FANTASY XIII」の音楽も担当されていますね。
サガと言えば伊藤賢治さんの熱い戦闘BGMが有名なのは、旧作を未プレイの自分も知っています。
なので、このコンポーザ変更については、当時のファンの間では、賛否両論あったらしい。
作品の世界にピッタリの音楽
自分はサガフロ2から本格的にサガシリーズに入りました。そして、クリア出来ない時期が長く、ずっとBGMを聴いていたのもあり、何の違和感もなくサガフロンティア2の音楽にハマりました。
思い出補正が強かったかもしれません。
でも、思い出補正だけではないです。
水彩画タッチの非常に綺麗なグラフィック、歴史を追っていくストーリー、浜渦正志さんのBGMは、その作風にピッタリだと思うんです。
4パターンの旋律を使用した作曲
主となるメロディが全部で4種類あり、ほとんどの曲は、それら主メロディをシーンに合わせてアレンジして作られています。
これがサガフロ2音楽の最大の特徴。
4種類のメロディから、70曲を生み出す凄さ。
前作までとはテイストは異なるけど、神秘的なピアノベース、本当に素晴らしい曲です。
音楽が良いゲーム作品で、第3位

2017~2018年に実施された「みんなで決める音楽がいいゲーム作品ベスト100」において、サガフロンティア2は、第3位に輝いています。
さきほど、伊藤さんから浜渦さんへのバトンタッチ(曲調の変化)で、当初は賛否あったと書きましたが、発売から時間が経ち、サガフロ2の音楽が評価されたことが分かりますね。
サガフロンティア2のオススメBGM
浜渦さん自身のドイツ生まれに由来するのか、曲名は全部ドイツ語になっています。私が好きな曲を一部紹介したいと思います。
Präludium(前奏曲)
この曲はオープニングよりも、ナイツ編のエンディングで流れるイメージが強い。
壮大な感じの曲。先に述べた主メロディが途中から流れるのですが、そこが切なくて好きです。
Roman(物語)
サガフロ2の街といえば、コレ。
ヴェスティアなどの街で流れる曲ですが、イベントシーンでも使用されています。
ヴェスティアはナイツ編の最初のイベントで訪れる最初の街なので、これから冒険が始まるという感じとマッチします。
頻繁に聴く曲なのでとても思い入れも強い。
Rosenkranz(薔薇の花冠)
ほとんどの方にとって、ギュスターブ編の最難関コンバット「サウスマウンドトップの戦い」の後に流れるイメージが強い曲ではないでしょうか。
戦争の終結、平和の訪れのイメージ。
ピアノの優しい感じが好きです。
Hauptmann(首領)
プレイ済みの方なら、有名なイベント「エッグ再び」で流れるイメージが強いでしょう。
この曲も途中の主メロディが切ない。
ストーリーにおける不安と、人生における覚悟を決める感じがマッチしています。
Verborgenheit(秘密)
ナイツ編のエッグに関わるシーンで流れます。
自分的には「生命の木の島」の終盤でリッチとミスティが出逢うシーンが思い浮かびます。
この曲も少し不安感を誘う曲ですね。
Besessenheit(憑依)
曲の頭、アップテンポな感じが特徴的で、「炎の将魔」や「ハン・ノヴァの戦い」など、ボス戦で流れる曲。炎の将魔の印象が強いかな。
この曲も、サガフロンティア2全体で使用されている主メロディが取り入れられています。
Thema(主題)
この曲といえば「ギュスターブ15才」の印象が強い。作中屈指の有名イベント、ソフィーの「人間なのよ、ギュスターブ!!」のシーンは感動的。
シナリオの雰囲気とも非常にマッチした切ない曲。自分的には、作中でも最上位に入ります。
曲の初めは切なく、後半、心情を揺さぶるように盛り上がるところが良い。
Schmach(屈辱)
「ハン・ノヴァ炎上」などのイベントで流れます。悲しみ・不安の印象をもたらす感じの曲。
テーマとなる主メロが途中に入っています。
タイトル通り、劣勢シーンで流れるのですが、個人的にノスタルジックで好きです。
Variation(変奏曲)
ギュスターヴ編の序盤イベントで流れます。
これまで挙げた曲とは違い、明るめの曲。ピアノが非常に綺麗。晴れやかな休日に聴きたい。
Zaubermärchen(おとぎ話)
ナイツ編の中盤、化石洞窟で流れる曲。
神秘的な感じで、ピアノが素敵な曲です。
ミスティを追い掛けるリッチが思い浮かびます。
Zauberreich(魔法の国)
夜の町で流れる曲。
プレイヤーが迷子になる難関イベントで流れるので、この曲を長時間聴いたプレイヤーも多いのではないのでしょうか?
夜の町の風景に、ここまでピッタリの曲調で、浜渦さんは天才としか言いようがない。
夜でも賑やかな町、それでいて少し不安を煽る雰囲気が出ていて好きな曲です。
Todfeind(死闘)
「Besessenheit」に続き、コチラもボス戦で流れる曲です。「メガリスビースト」や「水の将魔」とのバトルは、この曲の効果もあって非常に熱い。
ファン人気も高い曲です。
アップテンポで非常にカッコよく、透明な水をイメージさせる、神秘的な感じも素晴らしい。
Rückerinnerung(追憶)
ギュスターヴ編のエンディングで流れるのが有名。聴くためには難関コンバットのクリア必須です。
タイトル通り、エンディングで歴史を振り返るシーンとの相乗効果が熱い、とにかくピアノが綺麗なので是非聴いてみて下さい。
この曲も、自分の中で最上位に入ります。
Botshaft(使者)
浜渦さん曰く「Rosenkranz」のアレンジ版。
「Rosenkranz」を明るくした感じの曲で、グリューゲルの町で聴けます。これもピアノが綺麗。
Erfolg(再会)
私がサガフロンティア2の曲中で一番好きなのは、ズバリ、この「Erfolg」です。
ギュスターヴ編のシナリオ「兄弟再会」で流れます。確か当該シナリオ以外では流れないはず。
悲しいピアノがとても綺麗で、シナリオの内容と相まって、印象に残ります。
イベントのラストシーン、フリンの「ギュス様、いい事あったの?そういう顔してる」という台詞が良すぎるんだよなぁ。
Interludium(間奏曲)
ジニー誕生シーンの印象が強い。
親から子へ主人公がバトンタッチされる、まさに間奏曲です。コチラもピアノが非常に綺麗。
Einsamkeit(孤独)
ギュスターヴ編の「病床の母」で流れる曲。
悲しいピアノの曲なんだけど、聴いていると、不思議とノスタルジックな気分になります。
シナリオではギュスターヴに掛けたケルヴィンの言葉がとても印象深い。
死に際の母親にどんな顔して会えばいいのか、答えが出ないギュスターヴに対して、
「何も考えなくていいんだ。泣きたくなったら泣け。笑いたければ微笑んでみせろ。これまで二人で生きてきたんだろう。」
と答えるケルヴィン。
作中でも屈指の名言だと思います。
Misgestalt(怪物)
ラスボス戦の曲。
従来のゲームで想像するラスボス戦の曲とは違い、優雅で立ち向かっていく感じの曲調です。
サガフロ2は歴史を追うゲームだと言いましたが、そのドラマの結末に辿り着く流れが、この曲に集約されていると思っています。
2013年に有志によって実施された、浜渦さんのファンが選ぶ「浜渦名曲100選」で、この曲は2位(サガフロンティア2内では1位)でした。
作中でも人気が高い曲です。
この曲でも作品通してテーマである主メロディが使用されています。
サガフロンティア2のサントラ
最後に、サントラ情報を紹介します。
SaGa Frontier 2 Original Soundtrack
本作のサウンドトラック、豪華3枚組。
サウンドトラックを丸ごと1本聴いて、全曲素晴らしいと思える、私の人生の中で最もオススメしたいサウンドトラックです。
発売当時は入手困難でしたが、再販もあり、現在では普通に入手できます。良い時代だ。
SaGa Frontier 2 Remastered Original Soundtrack
コチラは、リマスター版のサントラ。
オリジナル当時の楽曲に加えて、リマスター版での新規曲&アレンジ曲が追加されています。
今現在購入するならコチラをオススメ。
Piano Pieces“SF2”Rhapsody on a Theme of SaGa FRONTIER 2
本作の楽曲を浜渦正志さん自身がピアノアレンジした、アレンジCDになります。コチラも当時入手困難でしたが、時代を経て再販されました。
再販版のみに収録されているボーナストラックもありますので、是非チェックしてください。
Vielen Dank
コチラもアレンジCDになります。
浜渦正志さんがスクエア・エニックスで手掛けた「SaGa Frontier 2」「アンリミテッド・サガ」「FINAL FANTASY X」などの楽曲の中から、氏が自ら数曲をセレクトしてアレンジ。
終わりに
拙い文章ですが、ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
少しでもサガフロンティア2に興味を持たれた方がいれば、是非プレイしてみてください。
本作の音楽は、ゲームの音楽とは思えないような、ピアノの旋律が本当に素晴らしいです。
ゲームはプレイせずとも、サウンドトラックだけでも聴いてみる価値はあります。
人生が豊かになります。
今現在プレイするなら、絶対、リマスター版にしてください。リマスターというか完全版です。
それでは。